1年前の夏の日、ぷぅちゃんが初めて家から脱走しました。
脱走する前日の夕方、方ディから帰ってきたぷぅちゃんと裏の小川にいるアメンボを探しながら散歩をしていました。
いつもは
「川へは危ないから入ったらダメよ。」
と水の中へは入らせてはいませんでした。
その日は暑く、水の量も少なかった為、今日くらいはいっか〜という安易な気持ちでぷぅちゃんに
「ちょっとだけ川に入ってみる?」
とたずねると
「んっ!!」
とすんごい笑顔!!
2人で1時間ほど川でバシャバシャ歩いたり、魚を探したりしました。
日が暮れてきたので
「暗くなったからおしまいね」
と伝えましたが、首を振って
「嫌です。まだ遊びたいです。」
またまた交渉です。
「じゃあ、今日は終わりにしてまた川で遊ぼう。」
「お風呂へ行ってアワアワ作って遊ぼうや」
「あっちへ虫が飛んでいったから見に行こう。」
交渉の末、なんとか納得してくれ家に入ってくれました。
次の日の朝、
たしか6時前だったか、ガラガラガラっと玄関のガラス戸を開ける音に気がつき飛び起きました。
こんな朝早くに誰??寝ぼけながら隣を見るとぷぅちゃんの姿はありません。
え?!ん?!
「ぷぅがおらん!!」
ツルツルぴっこちゃんに叫びました。
はっ‼もしかしてっ‼
私は家着のまま玄関を飛び出し、裏の小川へ走りました。
バシャバシャバシャバシャ
裸足で川へ入り、水音をたて、両手をあげ、オムツいっちょで遊んどる男がおるじゃありませんか。
「おった、良かった。」
ホッと一安心。
楽しい、楽しい、楽しいで脳がいっぱいだったのでしょう。
しかし、玄関の戸の鍵の開け方は1度も教えないのに、こじ開けたのでしょうか?
恐るべし、アンジェルマン!!
恐るべし、衝動!!