ぷう、小5の5月である。
放デイから帰って自宅近くにある小川へ入り、パシャパシャ歩く
長靴履いてるが、長靴の中にすぐ水が入る
長靴に水が入ろうが、入るまいが彼にとってはそう大したことではない
むしろ冷たくって気持ちがいいのかもしれない
パシャパシャパシャパシャ
行ったり来たり、行ったり来たり
自分の足で水の音と水が散る
ヒンヤリと冷たい感じ
5月、まだ水は冷たい
彼は水に魅了されている
彼というか、多くのアンジェルマン症候群の人々はおそらく水に魅了されている
水に両手をつけながら中腰であるいたり、
パシャパシャからバシャンバシャンへ力を込めて足踏みしながら歩いたり
水と遊ぶ
水と戯れる
声をかけてももう何も聞こえない
水と彼だけの世界がある
彼と水との戯れは小一、二時間は続く
小川行ったり来たりパシャパシャ歩き